lanケーブルを構成している導線の内部にある芯線には大きく分けて単線仕様とヨリ線仕様が存在しておりそれぞれにメリットとデメリットがあります。lanケーブルの内部にある8本の導線はそれぞれコネクタのピンと繋がっており、さらにその内部の芯線の仕様によって特性が大きく異なり用途に合わせて選択することができます。単線仕様のlanケーブルの内部は太い単線の銅線が8本の導線として構成されています。構造が単純なことから比較的リーズナブルな価格で提供されています。

電気抵抗を抑えられるので通信品質を高められますが、その代わりケーブルが固く一定の強度が保たれている一方でフロアの角など直角に曲げるようなことは困難で敷設には一定の制限があり、無理に屈曲させると導線が損傷して通信が阻害される恐れもあります。もうひとつのヨリ線仕様のlanケーブルの内部は4本から8本程度の細い銅線を1本の束にした導線が8本で構成されており、全体的に柔軟性があり曲げに強く単線仕様と比較して設置する場所を選びませんが、距離が長くなるほど強度の低さが影響し通信品質もやや劣ります。構造が複雑であることから製作工程に手間がかかるためやや高価となりますが、フレキシブルに設置できることから人気となっています。パーソナルユースではこれらの2つの仕様の違いによって生じる通信品質はさほど気にするレベルではありませんが、ほんの僅かの劣化も許されないシビアなケースでは留意する必要があります。

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