lanケーブルは、銅線と被覆からできている8本の電線が使われています。2本を1ペアとして4ペアを使って送受信をしています。電線に使われている銅線は、流れる電気信号の強さによって必要な太さが決まります。通信に使われる信号は統一されているため電線の太さも決まっています。
必要な太さを実現するためには、銅線を1本使う単線と細いものを複数本を使うより線があります。5m以下の接続の場合はより線がおすすめです。単線とより線のlanケーブルの違いは、断面積と柔らかさになります。より線は細い線が束ねられているので、線同士が重ねっている隙間のところは信号が流れません。
単線は隙間なく断面積全てを使うことが可能です。そのため距離が長い接続で電気信号の減衰が激しい状況でも高速で安定した通信をすることができます。ただし、5m以下では電気信号の減衰はほとんどないので、実際の通信に影響はありません。単線は高速通信に向いていますが、その分取り回しがしにくいというデメリットがあります。
電線全てが1つの金属線でできているため、ケーブルが硬くなります。より線は細い線が束ねているためそれぞれがある程度自由に動くため柔らかく、取り回しが容易です。そのため5m以下の接続であれば、より線のlanケーブルの方が便利に使うことができます。机の上で使う時にもケーブルが邪魔になるようなこともなく、束ねることでコンパクトにまとめることが可能です。